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| 湿疹、皮膚炎など | 脂漏性皮膚炎、尋常性痤瘡(ニキビ)、 |
| アトピー性皮膚炎 | アトピー性皮膚炎とは、アトピー性皮膚炎の定義・診断基準、アトピー性皮膚炎治療ガイドライン |
| 細菌性の感染症 | 伝染性膿痂疹(トビヒ)、 |
| ウイルス性疾患 | 単純性疱疹、帯状疱疹、伝染性紅斑(りんご病)、尋常性疣贅(イボ)、手足口病、伝染性軟属腫(水イボ) |
| 真菌の感染症 | 足白癬(水虫)、癜風、 |
| アレルギー性の皮膚病 | 蕁麻疹、 |
| 皮膚腫瘍(良性) | 老人性疣贅、粘液嚢腫(口粘膜粘液嚢腫、指趾粘液嚢腫) |
| 皮膚癌 | 表皮内癌・癌前駆症(ボーエン病、日光角化症、パッジェット病)、皮膚癌(有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫) |
| 色素性の疾患 | 尋常性白斑(しろなまず) |
| その他 | 円形脱毛症、尋常性白斑(しろなまず)、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、腋臭症(わきが)、性行為感染症(梅毒) |

尋常性疣贅(イボ)は人乳頭腫ウイルス(イボウイルス)による感染症で、このウイルスに抵抗力の無い人に感染します。他にウイルス性のイボで伝染性軟属腫(水イボ)と言われる物がありますが、これは伝染性軟属腫ウイルスによるもので、尋常性疣贅(イボ)とはウイルスの種類が少し異なります。
イボには、ウイルス性と老人性のものがあります。老人性のものは、褐色のシミが角化、隆起した様になり、年齢的な物で、これは放置しておいても心配ありません。
2,症状
子供の手足に多く、やや盛り上がった角化性の丘疹です。よく、うおのめやたこと間違われることがあります。
3,治療
治療法としては、凍結療法、レーザー焼灼、外科的切除、薬物療法、免疫療法などがあります。当院では主に凍結療法(アセトンとドライアイスによる冷凍凝固)を行っておりますが1週間に一度くらいの治療で通常3〜5回で治ります。また、多発性の場合などでは免疫療法としてヨクイニンの投与を行うこともあります。
4,ご注意
ウイルスですので、うつる事があります。自分でさわったり、切ったりなどしない下さい。
治療後は日常生活は特に制限はありませんが、ばい菌が入るような不潔なことはしないように注意して下さい。
原因・感染様式
伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、ウイルスが直接、間接に触れることにより感染します。
症状
直径1〜6mmの大小様々、表面に光沢のある丘疹で、圧迫すると白い固まりが出ることがあります。乾燥性皮膚炎や、アトピー性皮膚炎が有る子供に多く、放置しておくと数が増え、化膿したり他の子供に移すことが多々有ります。
免疫および学校保健上の対応
幼・小児に多く、小児間での感染が多く、プールでの多発例も認められるので保健管理が必要です。特にプールについては次のことに注意して下さい。スイミング開始以前に自主的に治療を完了しておくこと。スイミング終了後は、シャワー・入浴を十分行い、ビート板は使用前後に良く洗っておくこと。タオルの共用は避け、また脱衣所での感染予防対策をたてることなどが大切です。
治療
摘出法(ピンセットで圧出する)、 硝酸銀液塗布法、 液体窒素療法、 ポピドンヨード法、ヨクイニンエキス散内服。
などが主な治療法として行なわれていますが、有効性を考えると、ピンセットでイボの固まりを圧出する摘出法が多少の痛みはありますが、短時間で確実に治る方法ですので当院ではもっぱらこれを行っています。
※伝染性軟属腫はいずれ免疫ができて自然に消えるので積極的な治療を必要としないとの考えもありますが、逆に、この間に数が増え、2次感染を起こしたり、他人へ感染をさせたりするため、集団生活の中で放置しておくことは杜会的にも学校衛生の上でも、また本人にとっても問題が多いので、早めに加療を行うことをお奨めします。また、同時に湿疹、アトピー性皮膚炎などを加療しておくことも忘れないで下さい。
手足口病は、、幼児を中心に流行する急性ウイルス性感染症である。口腔粘膜および四肢末端に現われる水疱性の発疹を主症状とする発疹で、もじどおり手と足と口に発疹が出現しますが、手足全体ことに肘や膝あるいは臀部周辺にもみられることもあり、また逆に手足口の一部のみの発疹で終わることもあります。
伝染性紅斑という疾患は、俗に "リンゴ病" とも呼ばれています。頬がリンゴのように赤くなることから「りんご病」と呼ばれているようです。頬の紅斑と同時、もしくは少し遅れて四肢にレース状のもやもやとした発疹が生じてくる事があります。
合併症その他:このウイルスは発疹以外にはあまり発熱などの全身症状も余り強くなく、安静や軽い、抗ヒスタミン剤などの対症的な治療で軽快します。 問題になるのは、溶血性貧血を起こす事があるということです。もともと溶血性貧血という特殊な貧血を持つ患児や、免疫不全の患児、妊娠初期の胎児への感染です。この場合、生命にかかわるほど急速に貧血が進行したり、胎児の貧血のため流産したりすることがあります。
とびひ(伝染性膿痂疹)は主に黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌という細菌による幼小児の伝染性の皮膚病です。その浸出液により患児の皮膚のほかの部位につぎつぎとひろがって行くところから「とびひ」と呼ばれます。ほかの子にもとびひすることもあります。とびひは虫さされや湿疹の引っかききず、すりきずなどに細菌が感染することがきっかけとなります。とびひは水ぶくれ(水疱)から始まり、水疱は容易に破れて、びらんとなりその辺縁からさらに拡大し、他の部位にもとびひする事があります。
治療は抗生物質の内服と創部の処置で行うのが原則です。数日で乾燥し容易になおりますが、あまり早く治療を中止しますとしばしば再発します。
生活上のご注意
1)水疱をつぶしたり、びらんを手でいじってはいけません。ガーゼ、包帯などで、ほかの部位や他人に浸出液がつかないよう心がけましょう。
2)病変が乾燥するまでは、入浴を避けて下さい。入浴をしたい場合は、来院前に簡単な入浴、シャワー等をし、創部の浸出液が他につかない様にガーゼなどを当て来院下さい。当医院で消毒等処置を行います。
3)とびひにはかゆみがあります。ひっかくとほかの場所へとびひする原因になります。ひっかかない様に注意して下さい。
◇とびひの人が使ったタオルなどは、他の人が使わない。
◇虫や蚊に刺されたら早めに治療する。
◇とびひが治るまではプール、保育所などに連れていかない。
◇早めに治療をやめると再発する事があります、最後まできちんと治療をして下さい。
いわゆる脂漏部位(顔,頭,胸骨部,肩甲骨間部)と間擦部に生ずる慢性の皮膚炎です。.新生児一乳児期脂漏性皮膚炎と思春期以降に発症する成人期脂漏性皮膚炎に分けられます。いずれも療痒は軽度です。
乳幼児の脂漏性皮膚炎:生後問もなくから発症し,被髪頭部に厚いかさぶた(痂皮様鱗屑(、乳痂)ができ。.前額部,眉毛部にも黄白色の痂皮を伴う毛発疹ができます。治りはよく数ヵ月以内に軽快する事がおおいようです。しかし、.まれに全身に波及し,紅皮症を呈し,下痢,全身衰弱をきたす場合があり,Leiner落屑性紅皮症と呼ばれる症状になることもありますので注意が必要です。
思春期以降の成人期脂漏性皮膚炎:,被髪頭部と顔面に粧糠様鱗屑と紅斑をきたす.いわゆるふけ症は脂漏性皮膚炎の前駆症と考えられてます。徐々に炎症症状が著明になり真の脂漏性皮膚炎に移行していくと考えられています。成人の脂漏性皮膚炎は時に躯幹にも拡大し,胸骨部や肩甲間部に同様の発疹を生じます。治療には比較的よく治りますが、再発を繰り返し易い傾向があります。ビタミン代謝異常が従来からいわれてきましたが、最近は好脂性真菌である癜風菌の関与が注目されています。
間違い易い病気として:尋常性乾癬、接触皮膚炎、頭部浅在性白癬、皮膚カンジダ症などが有ります。
治療:乳児脂漏性皮膚炎は,一過性の病変であり、脂漏から起こってくる事が多いので石鹸、シャンプーなどを使っての入浴で余分な皮脂をとり、清潔にする事。成人期脂漏性皮膚炎では,治療には比較的よく反応するものの基本的に慢性,再発性の疾患であることに注意が必要です。また、夜更かし、飲酒などの不摂生で悪化する事もありますので、そのような点を注意してください。薬としては抗ヒスタミン剤、ビタミンB。,B6が従来から用いられています。外用療法としては副腎皮質ステロイド外用薬を用いますが、顔面では長期使用により酒破様皮膚炎(口囲皮膚炎)を引き起こすこともありますので注意する必要があります。
後天性色素脱失をきたす代表的な疾患で、臨床型は以下の三つに分類される.
@限局型:単発あるいは数個の白斑が集籏する.
A神経分節型:神経支配領域に一致して片側性に発症する.
B汎発型:全身性あるいは左右対称に発症する.
原因は不明であるが,汎発型では甲状腺疾患,糖尿病,悪性貧血の合併する例があり,各種の自己抗体が検出される例があるため自己免疫的機序によるメラノサイトの破壊が想定されている。神経分節型では自己抗体を認めず,、汗異常を認めることから交感神経異常が関連していると考えられる。
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■診断と検査
尋常性白斑の脱色素斑の特徴は(1)後天性であり(2)完全な脱色斑であり(3)辺縁部色素増強を認めることである.他の疾患との鑑別は比較的容易
である。区別する疾患として
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@限局性白皮症は出生時より認められる.
A白斑黒皮症は日光露光部に限局する.
B脱色素性母斑は出生時より認める.
C炎症後色素脱失は何らかの炎症に随伴する.
D貧血母斑は出生時に認め不完全脱色斑であり辺縁の色素増強もない.
E偽梅毒性白斑は不完全脱色斑であり辺縁の色素増強も認めない.
■治療の一般方針
いずれの治療法も完治を望めるものではないことに留意する.回副腎皮質ステロイド療法
a.副腎皮質ステロイド外用
全身療法に比べて副作用の点から使用しやすく頻用されるが効果はあまり期待できない。.
b.副腎皮質ステロイド内服
汎発型や急速に拡大しているときには内服で使用されるが、それ以外では内服は余り行わない。
c..外用PUVA療法
8一メトキシソラレン(8-MOP)外用薬(1%オクソラレンローション,あるレ)は,0,3%オクソラレン軟膏)という紫外線に対する感受性を高める薬を塗布し,30分以降に長波長紫外線(UVA)を照射する。この治療法が最も一般的に行われる治療法です。照射する時間は30秒くらいから初め、その反応を見ながら徐々に時間を延長していく。
注意としてはオクソラーレンが病変部位外につくと、日焼けと同じで真っ黒くなってしまうので、病変部より一回り狭く塗布する事。また、この薬は半日くらいは効果があるので、うっかり、日光などに当たると、強度の日焼けと同じで火傷の状態になるので、注意が必要です。
d.表皮の植皮術
健常皮膚に鐘型ガラスカップで200〜400mmHgの陰圧をかけると2時間程度で水疱ができる。白斑部にも水泡をつくり、健常部からの表皮シートを白斑部の水泡を除去して生じたびらん面に貼り付け4〜5日圧迫固定する.2〜3週問後に表皮植皮部に一致して色素の再生が認められる.
■生活指導
患者の精神面の苦痛を軽減するためにカバーマークで隠す事も出来ます。,難治で時間がかかりますから、焦らずにじっくり腰を据えて治療をして下さい。
[掌蹠膿疱症とは?] 手のひら、足のうらに膿(うみ)を持った小さな水ぶくれが多数出来てくる病気です。
[原因は?]
原因は不明ですが、細菌(特に扁桃腺炎、副鼻腔炎、虫垂炎など)、や金属になどに対するアレルギー反応が注目されています。
[日常生活の注意]
@扁桃腺との関係が強い病気ですから、ノドを痛めないようにすることが大切です。タバコは発疹を悪化させている可能性が高く、頑張ってこの際禁煙して下さい。
A虫歯をしっかりと治療して、細菌の巣を作らないようにしましょう。義歯が合っていなかったり、義歯の金属に対するアレルギーが起きている事もありますので、この病気と診断されたら歯の治療をしっかり行いましょう。
B皮膚は。手袋や包帯により、外からの刺激(洗剤、石鹸、シャンプーなど)から皮膚を保護してあげることが大事です。
C入浴はゆっくりと。軟膏をそのあとに。角質層がきわめて脆くなっているので、ゆっくり入浴して角質層に水分を補給してあげることが大事です、そのあとすぐに薬を塗ると効果も一層上がります。
D食事は刺激物をとり過ぎなければ、とくに制限ずる必要はありません。
Eこの膿疱は細菌、真菌、ウイルスなどが増えているわけではないので、さわったからといって決して他にうつることはありません。
F治りにくい病気ですが、放置しておくと、症状がひどくなりますし、関節炎、腰痛症などいろんな病気を引き起こすことがあります。根気よく治療していくことが何より大切です。◆わきが(腋臭症)◆
<以下は熊本の情報誌リビングくまもとの取材で掲載したものです>
タイトル:もともと汗は無臭。臭いは細菌のしわざ
汗をかいた後、人混みの中にいくと、自分の臭いが気になりませんか? 特にわきの臭いは悩みのタネ。今回はわきが(腋臭症)についてお送りします。
Q:普通の汗とわきの汗、違いはあるの?
A: 汗がでる管には、大きく分けてエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は、全身にひろく分布しています。汗のほとんどはここから出ます。体温調節などに大きく関わる大切な汗腺です。
アポクリン腺は動物などでは異性に匂いを気づかせるものとして性的な意味合いを持っているといわれていますが、人間はずいぶん退化して、ワキの下をはじめ、乳首、陰部、下腹や耳に、毛髪と一緒に限局してあるだけです。アポクリン腺の分泌は、ホルモンの関係で、思春期の頃から活発になってきます。
もともと、アポクリン腺から分泌された汗は無臭ですが、皮膚の常在細菌によって低級脂肪酸やアンモニアへと分解され、わきがなどの臭いの原因になるのです。アポクリン腺から出る汗は、エクリン腺から出る汗よりも、有機成分が多く、粘りがあります。だから細菌が繁殖しやすく、臭いも強くなります。
わきがは、人種的に欧米人や黒人に多く、日本人は少ないといわれています。また、耳にもアポクリン腺があり、腋臭症の人の80%は、耳垢の柔らかい人だということです。男女の差はありませんが、女性は生理の周期によって臭いが強くなったりすることもあります。
臭いのもとは細菌なので、清潔を心掛けることが一番。涼しい環境、汗を乾燥しやすい衣服などにも注意が必要です。わき毛も細菌を繁殖させる原因になるので、剃ったりするのもよいでしょう。
市販されている制汗剤は、汗の分泌をおさえるのにかなり有効です。入浴後や朝、運動の前など、汗をかくまえに使用すると良いと思います。
病院での治療としては、自律神経調整剤の内服や、制汗作用のある塩化アルミニウム製剤の外用などがあります。また、外科的な治療としては、わきの皮下のアポクリン腺、エクリン腺、毛根をとってしまう方法があります。しかし手技的な難しさと切除範囲がちいさいと効果が不十分だったり、また、大きく切除すると、手術痕が残るなどの問題もあります。
日本人では、症状のひどい腋臭症の人は少ないのですが、臭いに対する感覚は個人差が大きく、たいしてひどくないのに悩んでいる人も多いようです。特に、日本人は清潔好きなのと、最近はデオドラント商品が非常に売れているように、臭いに対して必要以上に敏感になっている傾向があり、一人で思い悩み、心配されている方が多いようです。しかし、自分が腋臭症だと思っている人のほとんどが、多汗症によるただの汗臭さで、本当のわきがではありません。皮膚を清潔にしたり、衣服の注意や制汗剤の使用でコントロールできることがほとんどですが、それでも気になるようなら、一度専門医に相談してみましょう。
リビング熊本(熊本の情報誌)平成12年7月8日号に掲載したものです
熊日(熊本の新聞社)紙上クリニックの原稿より
ヘルペスと通常言われるものには単純疱疹(ヘルペス)と、帯状疱疹が有ります。単純疱疹は口の周りにできる口唇ヘルペスと陰部にできる性器ヘルペスがよく見られます。初めて感染したとき(初感染)はほとんど症状が出ないことが多いのですが、発熱、紫外線などの刺激や、免疫力が低下したときなどに再発することがあります。症状としては、その部分に小水疱が集まった発疹が出来て、ぴりぴりとした痛みを伴うことが有ります。もう一つの帯状疱疹は初感染は水痘(みずぼうそう)で、その後ウイルスは神経節と言われる神経の一部に潜伏しており、単純疱疹と同様に種々の刺激や、免疫力の低下などの要因でウイルス再活性化という形で発疹が生じてきます。発疹としては名前の如く帯状に神経の走行に沿って広がり、痛みが強いのが特徴で、場合によっては帯状疱疹後神経痛と言われる後遺症的な神経痛や神経麻痺が残ることがあります。お尋ねの場合がどちらであるかは、実際の発疹を見なければ解りませんが、正確には血液検査にてウイルスの抗体価を見ることにより確定できます。通常帯状疱疹は1回のみで、何度も発症することはまれですが、単純疱疹はしばしば再発します。ご心配の妊娠との関係ですが、単純疱疹の場合、特に初感染では妊娠中では流産に繋がる場合もありますし、分娩時の感染では、経産道的な新生児への感染を起こし児が重篤な状態に至ることがありますので、帝王切開を要するなどの処置が必要な場合があります。詳しくは専門医までご相談下さい。
(リビング熊本、平成13年9月8日)に掲載文です
ヘルペスはウイルスのしわざ
口や唇に水ぶくれができる単純ヘルペス。これはヘルペスウイルスが原因です。大人ならほとんどこのウイルスに既に感染しています。10歳位までに体の中に入り込み、神経細胞の中で生き続け、あなたと生涯を共にするのです。
感染したときはほとんどが何の症状もなく、普段もおとなしくしているのですが、カゼを引いて抵抗力が弱まったり、疲労やストレスがあるとか、強い紫外線を受けたり、胃腸が弱っていたり、何らかの薬剤を飲んでいたりすると起こり易くなります。
ヘルペスの症状とは
といっても「単純」というだけあって症状はそれ程ひどくなく、かゆみや皮膚の違和感→水ぶくれ→ただれ→かさぶたというコースで、1〜2週間程度で治まります。時にはピリピリとした神経痛のような痛みを伴うこともあります。ヘルペスにはT型、U型があり、症状が出る部位は口の周りや、陰部が多く、口や唇の回りにできる「口唇ヘルペス」、陰部にできると「性器ヘルペス」と呼ばれます。それ以外の指などに出来る場合もあります。単純ヘルペスがやっかいなのは、繰り返し発症することです。性器ヘルペスは特に再発を繰り返す傾向が強く、場所的にも病院に行きづらくて一人で悩んでいる場合もあります。他の病気が潜んでいたり、性病などの似たようなほかの病気だったりする場合もありますので、恥ずかしがったり、怖がったりせずに病院できちんと診てもらいましょう。
ヘルペスの治療と予防は
ウイルス自体を退治することはできませんが抗ウイルス剤で症状を軽くしたり、治癒までの期間を短縮する事が出来ます。再発を防ぐには抵抗力のある体づくりを心がけることです。栄養のあるバランスの取れた食事をして、適度な運動をして、基礎体力を高め、暴飲暴食などをつつしんで胃腸をいたわるように注意しましょう。また、紫外線、寒冷の刺激、また度を越したストレスや疲労、運動などを避けて、とくに風邪を引いた後の発症が多いので注意してください。
口唇ヘルペスが出来た時はマスクなどを使用しても構いません。性器ヘルペスが出来た時はうつさないように性交は控えておいてください。衣類などは洗濯をして、日光にあてよく乾燥させれば大丈夫です。みんな持っているウイルスですし、余り神経質にはならなくていいのですが、お年寄りや病人など、抵抗力の弱い人がいるときは接触に注意をしてください。大人になって初めて感染すると他のウイルス性疾患と同様に、症状が重くなることがあります。また、妊娠中に感染すると流産につながる場合もあり、さらに、出産時に産道で胎児に感染すると危険な状態になることがあり、場合によって帝王切開などの処置が必要となるような場合もあります。
痛みのひどい帯状疱疹早く専門医へ
ところで、同じヘルペスウイルスの疾患で非常に痛みの強い「帯状疱疹」があります。やはり神経細胞に潜んでいるウイルスで起こります。これは子供の時に水ぼうそう(水痘)として発症したウイルスが神経細胞に潜んでいて、免疫力の低下などに伴って症状が表れるものです。こちらは再発はせず症状が出るのは1回きりですが、帯状疱疹後神経痛というガンコな痛みが残ることがあります。早期の的確な治療が必要ですので、痛くて帯状に広がる発疹を見たら、早く専門医へ。
TKU(熊本の放送局)医療大百科に出演時の原稿より
Q:今日は皮膚科から帯状疱疹に付いてお伺いいたします。帯状疱疹は最近、美智子妃殿下がおかかりになったことでも、話題になりましたが、いったいどの様な病気でしょうか。
A:帯状疱疹はウイルスで起こる病気です。臨床症状の特徴としては、体の右側か、左側のいずれかに片側性にその部分の神経の支配領域に神経痛の様な痛みや、知覚異常などと伴に紅斑、丘疹、水疱などが拡がってきます。神経痛様の痛みを伴うのが特徴的です。その後びらん、潰瘍、痂皮などが生じて、ほぼ2週間位で治りますが、場合により、瘢痕などの跡が残ったり、神経痛などの症状も残ることがあります。
Q:原因はウイルスとのことですが、ではどのようにして起こるのでしょうか
ウイルスとしては水痘、帯状疱疹ウイルスと言われる物で、水痘、いわゆるみずぼうそうのウイルスと同じ物です。初感染では水痘として発症しますが、そのウイルスは非常に特徴的な経過を取り、ウイルスは体内の神経節に潜伏し再活性化すると帯状疱疹と言う臨床形を取ります。
Q:治療や注意する事などんな事でしょうか。
治療としては、抗ウイルス剤の投与と、発疹部の局所の処置による治療が主体ですが、先ほども申しましたように、痛みを伴うのが特徴でして、それに対しては、鎮痛剤などを投与しますが、痛みが極度に強い場合などでは、神経ブロックなどの、ペインクリニックの治療が必要となります。また、治癒後に帯状疱疹後神経痛として、非常に頑固な痛みが残る事があります。早期に的確な治療を要しますので、痛みを伴い帯状に広がる発疹を見たら専門医の診断、治療をお受けください。
清水保健衛生(地域の住民向け情報誌、健康欄原稿より)
足の健康してますか。足の健康は日頃の生活の基本です。常に足をきれいにして、健やかで、快適な日々を送りましょう。病気は足もとから忍び寄ってきますよ。夏になり、少し蒸し暑くなると、すぐに思い出される、足の病気。そうです、水虫です。あなたの足は大丈夫ですか。足が、むずむずしたり、ブツブツが出来たりしている、あなた、水虫かも知れませんよ。じめじめした梅雨が終わり、夏になって気分も楽しく、行楽、旅行、いいですね。ビールもおいしい季節です。でも汗でじっとり、べったり、足は、蒸れて、臭くて、かゆくての水虫のあなた、水虫は治らない?そんなことありません。水虫のあなた、今年こそ頑張って治しましょう。今日は水虫の話をしましょう。
水虫の原因は虫ではなく、真菌というカビが原因です。 白癬菌と言う真菌の感染、増殖、それに伴う炎症によるものです。 白癬菌は皮膚の角質層を特殊な酵素で溶かし、それを栄養源として生きています。足に寄生した場合を足白癬と言い、これがいわゆる水虫です。ちなみに、足以外の体に寄生した場合を体部白癬と言い、いわゆるタムシのことで、特に、股から陰部にかけて起こった場合にインキンタムシと一般に言われています。これらはどこの場所に発生したかというだけの違いで、真菌の種類は同じ物です。
水虫はカビの種類ですから、気温、湿度が高い夏に、増殖し症状が強くなって来ます。また、生活の洋風化に伴い、草履や下駄を履くことよりも靴を履くことが一般的なった為に、以前より水虫は増加しています。
症状としては、足底に小さな水疱が多発してかゆみが強い小水疱型、足の指の間がじくじくとして、ふやけたようになる趾間型、足底の角質が分厚く硬くなる角化型などがあります。どれも原因となる菌の種類は同じですが、症状は色々で、人によって異なります。また、一般には余り知られていませんが爪にも 白癬菌が感染して、爪白癬と成ることがあります。こうなると治療もかなりやっかいです。
次に治療ですが、まず、水虫かな?と思う症状があったら、素人判断をしないでまず、きちんと、皮膚科の専門医院で診てもらいましょう。一見水虫に見える物でも専門的に診ると、接触性皮膚炎であったり、また、汗疱、湿疹、角化症、掌蹠膿疱症など紛らわし疾患もあり、間違えた治療をするとかえって悪化することも有りますのでご注意下さい。水虫の治療としては現在は抗真菌剤と言われる真菌を殺す作用のあるクリームを外用する治療が主体です。但し、爪に迄入り込んだ様な爪白癬や角層が肥厚した角化型などでは外用だけではなかなか直らない為に、抗真菌作用のある内服が必要な場合もあります。また二次感染を伴ったような場合では、抗生物質や局所の消毒、治療が必要な場合もあります。酢を付けるなどの一般的な民間治療では良くならないばかりか、そのものにカブレや、二次感染なども起こして、かえって悪化することが有りますので、絶対にやめて下さい。
では、日頃の生活上の注意はどの様にしたら良いのでしょうか。最初に説明しましたように水虫はカビの種類ですから、高温多湿な環境では繁殖しやすくなります。そういう意味では、靴の着用が最も足が蒸れやすいので、なるべく常日頃は素足にしておくこと、靴をはく場合にはなるべくサンダルやメッシュの物などにして通気に心がけて下さい。また、常にお風呂やシャワー、足浴などによって、足、体を清潔にして皮表の菌を洗い流して下さい。また、家族内での感染を防ぐ為に、足ふき、衣類、靴などは人と別にして、掃除、洗濯に心がけましょう。でも、それでも感染してしまったら、まず、皮膚科の専門医の所に行き、きちんと診断してもらいお薬をもらって下さい。水虫はカビですから、少しの湿気と温度が有ればいつまでも生きています。水虫の治療には一にも二にもまず根気です。よく、水虫は治らないと言われますが、ほとんどの方が途中で、根気が続かずに止めたり、痒みが収まった時点で治療を中断しています。根気強く続けることが一番の治療です。水虫の発疹が無くなってからでも3ヶ月から半年は外用を続けなければ菌は消失しないと言われます。水虫との根比べに勝って、今年こそ、快適な夏をお過ごし下さい。
癜風(pityriasis vesicolor, )は癜風菌( Malassezia furfur、同義語;Pityrosporum
orbiculare)という 広く分布する浅在性の真菌が感染することによって起こる病気です。この菌は酵母で発症する。発汗部を好み、若年成人の汗かきの人やスポーツや仕事などで汗をかきやすい人などに見られることが多いようです。によく見られる。
病変は汗をかきやすい首、喉、胸、背部、時には腋窩、四肢、顔面に生じる。わずかに粃糠様の(米ぬかのような感じと言う意味です)落屑を伴い、色は淡褐色(黒色癜風)、逆に脱色(白色癜風)となる。わずかに掻痒を伴う事も有ります。最近は脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎との関係も言われています。
診断:視診と直接皮膚から採取した落屑から顕微鏡にて真菌を確認する事のよって診断できます。
治療: 抗真菌剤のクリームの外用を数ヶ月間行います。淡褐色の色素斑は比較的良く治りますが、白色斑は治るののに数ヶ月を要します。
癜風の方の治療、生活のご注意:癜風菌というカビで起こる病気ですので、カビですから汗や汚れなど湿気のある状態では繁殖しやすくなりますので、日常生活では、清潔と乾燥を心がけ、また、入浴時には石鹸でよく洗い、下着は木綿など吸湿性の高いものを、毎日、取り替えてください。症状が治まった様にみえてもカビは長く皮膚に潜んでいますので薬は長期間、根気強く続けて下さい。
特に先行する病変無く。突然円形、楕円形のの脱毛が生じる。症状よりは
●単発型・・・・頭髪に単発的に抜ける症状。
●多発型・・・・頭髪に円形脱毛が多発的に生じるもの。
●全頭脱毛症・・頭髪が全部抜ける症状。
●汎発性脱毛症・頭髪が全部抜けて、まゆ毛・まつ毛・ひげ・わき毛・陰毛・その他の全身の毛も抜ける症状。
などがある。原因としては
●自律神経障害説、精神ストレス説・・・血管機能異常、精神身体学的因子。
●内分泌障害説・・・・ホルモンの異常。
●毛周期障害説・・・・病巣部の毛が一斉に休止期毛(細く、色調も薄くなった毛)となる考え。
●自己免疫説・・・・・毛母細胞に対する自己抗体の生産があるという考え。
治療としては
内服として、グリチロン、自律神経失調改善剤、免疫附活剤、副腎皮質ホルモン、漢方薬
外用として、副腎皮質の軟膏、ローション、血流改善剤、自律神経刺激剤、
また、局所の治療として、ドライアイス圧底、紫外線療法、特殊な薬剤による皮膚炎の惹起、半導体レーザー治療、神経ブロックなどがあります。
悩める円形脱毛症:熊本ハイカラに出た、円形脱毛の記事(←ココをクリックしてください。かなり詳しく書いております。)
ニキビは青春のシンボルなどと言われています。思春期に、ニキビが全く出来ない人の方が少ないくらいです。したがってニキビは皮膚の病気と考えなくても良いと言う方もおられますが、ニキビで悩んでいる人にとっては大問題です。
ニキビはなぜが思春期に起こるのでしょか
思春期になると、男性も女性も脳の視床下部、下垂体系から、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の分泌が急激に高まり、第二次性徴が始まります。それに伴って生殖器官が発達し、血液中に性腺ホルモンが分泌されるため、濃度が高くなります。なかでも男女ともに分泌が増えるのが、男性ホルモンです。男性ホルモンは、皮フの表面に皮脂膜をつくる働きをしている皮脂腺に働きかけ、活動を活発化させます。すると毛穴の近くに開口している皮脂腺から、さかんに皮脂が分泌されるようになり、毛穴がつまりやすくなります。このように出口がつまって、排出されないまま毛穴を広げた状態の皮脂を「面皰(めんぽう)」とよびます。面皰ができると、もともと毛穴の奥に住み着いていたニキビ桿菌や皮フ表面の常在菌が、つまった皮脂を栄養源として増え、活動を開始します。その結果、つまった毛穴の周囲に炎症が起きて赤く腫れ上がり、ニキビをつくります。
思春期から20代前半にかけては、生涯で最も多くニキビができますが、これはこの時期に性ホルモンの分泌が盛んになるため。ただしホルモンの分泌量には個人差があり、また、皮脂腺の組織も、敏感に反応しやすい人とそうでない人がいるため、同じ思春期でも人によってニキビのできかたが異なるのです。
ニキビ細菌がニキビの原因でしょうか
ニキビのできる原因は、主に1.皮脂が過剰に分泌されること2.毛穴の出口が角化してつまること 3.ニキビ細菌の増殖などによって炎症が起きることの3つがあげられます。これら3つの過程が複雑にからみあってニキビができてきます。ですから、ニキビ細菌だけがニキビの原因というわけではありませんが、ニキビ細菌は特に炎症のあるニキビ(赤みがあったり化膿したニキビ)の形成に大きく関係しているといえます。
ニキビ細菌はプロピオニバクテリア・アクネスといい、毛穴に常在している細菌です。この細菌はといって空気が嫌い(嫌気性菌)なので、反対に毛穴がつまって閉鎖された環境ではどんどん増えてしまいます。ニキビ細菌の活動が活発になると、その作用で皮脂が分解されて刺激性のある物質が作られたり、炎症を起こす化学物質の遊離がみられたりするようになります。さらにニキビをいじったりつぶしたりしていると、表皮ブドウ球菌などほかの細菌も二次感染を起こし、より悪化させることもあるので、注意が必要です。
では、ニキビ細菌を増やさないためにはどうしたら良いでしょうか。まず、菌が増殖しやすい環境を作らないことです。そのためには、まめに洗顔することが基本。また、皮フを刺激しないよう気をつけましょう。一番多いのは髪の毛の刺激です。髪が皮フに触れるようなヘアスタイルは避けましょう。また、しょっちゅう気にしてニキビを触ったりつぶしたりするもの逆に刺激になって逆効果です。
ニキビダニとは何ですか。
ニキビダニは、毛包虫と呼ばれている体長0.1から0.4ミリの細長いダニで、人の毛穴(毛包)や皮脂腺に寄生しています。 ダニの仲間ですから、短いながら8本の足をもっていますが、毛包や皮脂腺に棲むのに適するよう、形は細長く、昆虫の幼虫のようです。グロテスクな形ですが、幸いなことに肉眼では見えません。
ニキビダニは、おでこや鼻のまわりなど、皮脂の分泌の多い場所を好むことがわかっています。顕微鏡で簡単に確認できますが、寄生率は高く、成人ではほぼ100%の人に見つかると言われています。
名前はニキビダニですが、皮フヘの直接的な影響はなく、ニキビをつくる真犯人でもないと考えられています。人と共存する皮フのダニです。病原性があるかどうかは意見が分かれていますが、ニキビダニが多数生息するようになると、ニキビが悪くなったりすることはあるようです。
中年女性の治りにくいニキビで、鼻から口のまわりの発赤が強い場合には、ニキビダニの存在を考える必要があります。このように治りにくいニキビができたら、ニキビダニの検査も含めて、皮フ科専門医に相談されることをおすすめします。
ニキビダ=の増殖を予防するためには、化粧をまめに落として皮フの清潔を保つことと、不規則な生活を避けることなどが大切です。
月経の前にニキビは必ず悪くなることもありますが、ホルモンと関係は?
月経の前にニキビが悪くなるという人は、よくいます。またニキビ以外に、じんましん、全身性エリテマトーデス、乾癬、単純性ヘルペスなども、月経前に悪くなることがある皮フ病として知られています。
ではなぜ、そのようなことが起こるかというと、月経周期における血中ホルモンの変化としては、月経の前は、女性ホルモンの中のエストロゲン(卵胞ホルモン)に比べてプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が多くなる時期です。このプロゲステロンが皮脂腺や毛包を含む皮フ組織に働いて、過敏性を高め、ニキビをつくりやすくしているのではないかと考えられます。
またホルモンの影響で、月経前期は基礎体温の高温期になりますが、このわずかな皮フ温の高まりが、ニキビの炎症を強めたり、ニキビ桿菌などの細菌の増殖を促したりするのではないか、とも考えられます。
いずれにしても、ニキビに限らず月経の前に悪くなる皮フ病は、血液中の女性ホルモンの増減に影響されているといえるでしょう。経口避妊薬の服用や、不妊の診断・治療目的で女性ホルモンを外から投与された場合にも、ニキビが急に増えることがあります。
ニキビは内臓の病気と関係がありますか
「ニキビができるのは内臓が悪いせいでしょうか?とよく質問されますが、内臓との関係は同でしょか。聞かれます。内臓疾患と直接関係していることは少ないのですが、ホルモン関係の病気や、肝硬変などでホルモンの代謝が悪い人などでは起こる事が有ります。また、膠原病などの難病で副腎皮質ホルモンを内服したり、治りにくい皮フ疾患に副腎皮質ホルモン外用剤を長期に使用するとニキビを生じます。これを「ステロイドニキビ」といいます。投与によりニキビができるのは、副腎皮質ホルモンのもつ作用の一つなのです。しかし、このような特殊な病気や副腎皮質ホルモン剤を内服しているなどの特殊な場合を除けばあまり関係有りません。
思春期以外にもニキビは出来るでしょうか
ニキビは「青春のシンボル」といわれるように、一般には思春期の健康な人に生じます。そのほかに新生児(男児)に多い「新生児ニキビ」、年齢ともに女性ホルモン分泌が減少し、男性ホルモン優位となるためにできる「更年期ニキビ」、そして「老人性ニキビ」があります。いずれのニキビも、それぞれの年代に応じた性ホルモンの状況が、皮脂の分泌を盛んにして、ニキビの基本となる面皰(めんぽう)をつくるのです。
仕事との関係は有りますか
職業として、石油、ワセリン、機械油を取り扱う人には「職業性ニキビ」ができることがあります。これらの油脂にも、皮脂と同様に面皰をつくる作用があるためです。そのほかにも汗を隠し事や不潔になりやすい環境では成る事があります。まずは洗顔、入浴などスキンケア-をご注意くださいl。
《 定 義 》
スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマ(Treponema
pallidum )の感染によって生じる性感染症である。
《 臨 床 的 特 徴 》
T期梅毒として感染後3〜6週間の潜伏期の後に、感染局所に初期硬結や硬性下疳、無痛性のそけい部リンパ節腫脹がみられる。U期梅毒では、感染後3カ月を経過すると皮膚や粘膜に梅毒性バラ疹や丘疹性梅毒疹などの特有な発疹が見られる。
感染後3年以上を経過すると晩期顕症梅毒としてゴム腫、梅毒によると考えられる心血管症状、神経症状、眼症状などが認められることがある。なお、感染していても臨床症状が認められない無症候梅毒もある。
先天梅毒は、梅毒に罹患している母体から出生した児で、胎内感染を示す検査所見のある症例、U期梅毒疹、骨軟骨炎など早期先天梅毒の症状を呈する症例、乳幼児期は症状を示さずに経過し学童期以後にHutchinson3徴候(実質性角膜炎、内耳性難聴、Hutchinton歯)などの晩期先天梅毒の症状を呈する症例がある。
《 報告のための基準 》
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○ |
診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって検査所見による診断がなされたもの。 |
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○ |
無症候梅毒では、カルジオリピンを抗原とする検査で16倍以上陽性かつT.
pallidumを抗原とする検査が陽性のもの |
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○ |
先天梅毒は、下記の5つのうち、いずれかの要件をみたすもの |
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○ |
以下の4つに分類して報告する |
先天梅毒とは
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原因 |
Treponema pallidumの経胎盤感染 |
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予防 |
妊娠4ヶ月以内は胎盤が感染しておらず、病原体は胎児に感染できない。この時期までにペニシリンで母親を治療。 |
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症状 |
1.胎児梅毒 ほとんど死産 2.早期先天梅毒:成人梅毒II期相当が乳児期(数週〜数ヶ月)に発生。発育不良。 頑固な鼻閉、皮膚粘膜の発疹、肝脾腫、黄疸、貧血、脱毛、Parrot仮性麻痺(骨軟膜炎→疼痛のために四肢を動かさない) 3.晩期先天梅毒:幼時期、学童期に発症 Hutchinson三徴 実質性角膜炎、Hutchinson歯牙、感音性難聴 |
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は乳幼児期に始まることが多く、よくなったり、悪くなったりをくり返しながら長期間続く皮膚炎で、症状は痒みのある湿疹が中心です。原因には体質的なものと環境的なものとが絡んでいると考えられていますが、まだ詳細はわかっていません。
乳幼児期に始まったアトピー性皮膚炎が成人期まで続くこともあり、中には成人になってから始まる人もいます。喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など他のアレルギー疾患が同時に見られることが多く、伝染性膿痂疹(とびひ)などの感染症、白内障、網膜剥離などもみられます。
アトピー性皮膚炎は、近年、世界的にも、日本国内でも増加傾向にあります。症状や経過には個人差が大きいので、治療効果をみながら、注意深く、根気強く治療する必要があります。
http://www.med.or.jp/chishiki/atpy/001.html
日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎の定義・診断基準」
アトピー性皮膚炎の定義(概念) 「アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す,掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つ.」 アトピー素因:@家産歴・既往歴(気管支喘息,アレルギー性鼻炎・結膜炎,アトピー性皮膚炎のうちいずれか,あるいは複数の疾患),またはAIgE抗体を産生しやすい素因. アトピー性皮膚炎の診断基準 1.掻痒 2.特徴的皮疹と分布 @皮疹は湿疹病変 ●急性病変:紅斑,湿潤性紅斑,丘疹,漿液性丘疹,鱗屑,痂皮 ●慢性病変:浸潤性紅斑・苔癬化病変,痒疹,鱗屑,痂皮 A分布 ●左右対側性・好発部位:前額,眼囲,口囲・口唇,耳介周囲,頚部,四肢関節部,体幹 ●参考となる年齢による特徴 乳児期:頭,顔に始まりしばしば体幹,四肢に下降. 幼小児期:頚部,四肢屈曲部に病変. 思春期・成人期:上半身(顔,頚,胸,背)に皮疹が強い傾向. 3.慢性・反復性経過(しばしば新旧の皮疹が混在する) 乳児では2ヵ月以上,その他では6ヵ月以上を慢性とする・ 上記1,2および3の項目を満たすものを,症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する.そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とし,経過を参考にして診断する. 除外すべき診断 ●接触皮膚炎 ●汗疹 ●脂漏性皮膚炎 ●魚鱗癬 ●単純性痒疹 ●皮脂欠乏性湿疹 ●疥癬 ●手湿疹(アトピー性皮膚炎以外の手湿疹を除外するため) 診断の参考項目 ●家族歴(気管支喘息,アレルギー性鼻炎・結膜炎,アトピー性皮膚炎) ●合併症(気管支喘息,アレルギー性鼻炎・結膜炎、 ●毛孔一致性丘疹による鳥肌様皮膚 ●血清IgE値の上昇 臨床型(幼小児期以降) ●四肢屈側型 ●痒疹型 ●四肢伸側型 ●全身型 ●小児乾燥型 ●これらが混在する症例も多い ●頭・頚・上胸・背型 重要な合併症 ●眼症状(白内障,網膜剥離など): ●伝染性軟属種 特に顔面の重症例 ●伝染性膿痂疹 ●カポジー水痘様発疹症 |
日本皮膚科学会、アトピー性皮膚炎治療ガイドライン作成委員会:
川島眞、瀧川雅浩、中川秀巳、古江増隆、飯島正文、飯塚一、伊藤雅章、塩原哲夫、竹原和彦、玉置邦彦、宮路良樹、橋本公二、吉川邦彦
1. 初めに
アトピー性皮膚炎の診療の場において、特に治療上の混乱が生じているが、皮膚科医の多くはアトピー性皮膚炎の病態に即した治療法に疑問を感じているわけではない。すなわち、アトピー性皮膚炎を皮膚の生理学的機能異常を伴い、複数の非特異的刺激あるいは特異的アレルゲンの関与により炎症を生じ、慢性に経過をとる湿疹としてその病態をとらえ、その炎症に対してはステロイド外用療法を主とし、生理学的機能異常に対しては保湿剤などを含むスキンケアを行い、そうように対しては抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤を補助療法として併用し、悪化因子を可能な限り除去することを治療の基本とするコンセンサスは確立されている。
ところが、この理解のもとにアトピー性皮膚炎の治療に携わる皮膚科医が現在困惑しているのは、治療の大きな柱であるステロイド外用剤に対して患者さらには社会一般に根拠に乏しい不信感が生じ、ステロイド外用剤忌避の風潮が強まり、必要かつ適切な治療を施せないままに重症化した患者が増加し、結果的に患者に多大なる不利益が生じている事態に対してである。日本皮膚科学会理事長の諮問機関である「これからの皮フ科を考える会」にて、この現状を改善することが日本皮膚科学会としての急務であるとの意見が出され、その一環としてアトピー性皮膚炎治療ガイドラインを作成し基本的治療法を社会に公知すべきとの合意が得られ、日本皮膚学会理事会に具申したところ承認が得られ、学術委員会の依頼により、以下のメンバーによる作成委員会が組織された。
以上の経緯より、本ガイドラインは、皮膚科診療技能について十分に習得し、アトピー性皮膚炎の病態をよく理解し、かつその診療においても十分な経験を有する皮膚科医にとっては、その治療原則の再確認を促すものにしかすぎないが、それ以外でアトピー性皮膚炎の診療に関与する医師に対しては、診療の大前提としての皮膚科診療トレーニングの必要性を説くものであり、患者並びに社会に対しては、日本皮膚科学会として現時点で適切と考えられる基本治治療方針を提示するものである。
なお、平成11年に厚生科学研究班よりアトピー性皮膚炎治療ガイドラインが発表されたが、そのガイドラインは、「アトピー性皮膚炎の診療にかかわる臨床医を広く対象として作成されたもの」であり、また1カ月程度治療しても改善が見られない場合は、専門の医師または施設への紹介を考慮すると記載されており、プライマリーケアを担当する医師を対象に作成されている。一方、本ガイドラインは、アトピー性皮膚炎の診療において、プライマリーケアの段階から高度の専門性が要求される段階の患者までを診療する、皮膚科診療を専門とする医師を対象としたものであり、その存在意義は異なっている。
2. 病態
表皮、中でも角層の異常に起因する皮膚の乾燥とバリア機能異常という皮膚の生理学的異常を伴い、多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が関与して生じる、かゆみを伴う皮膚における慢性に経過する炎症をその病態とする湿疹・皮膚炎群の一疾患である。また、一般に慢性に経過するも適切な治療により症状がコントロールされた状態に維持されると、自然寛解も期待される疾患である。
3、診断
アトピー性皮膚炎の診断は、乾燥し鳥肌様のいわゆるアトピー皮膚の存在と特徴的湿疹病変から皮膚科医にとっては容易であるが、日本皮フ科学会の診断基準を参考になされて問題はない。正しい豊富な皮膚科的知識と診断能力をもって、除外すべき診断としてあげられた疾患を十分に鑑別でき、重要な合併症として挙げられた疾患について熟知していることが必要である。
4、重症度
治療の主体である外用療法の選択は、個々の皮疹の重症度によりなされるものであり、皮疹の重症度と皮疹の広がりから評価される「疾患としての重症度」より決定されるものではない。すなわち、範囲が狭くとも高度な皮疹には十分に強力な外用療法が選択されるが、範囲は広くとも軽度の皮疹には共力な外用療法を必要としない。よって外用療法の選択の見地からいえば、以下の皮疹の性状の項目から総合的に判断される、「個々の皮疹の重症度」が最も重要であり、その反動をくだせ、さらには治療効果を予測しうるだけの皮膚科診療技能を有する医師によって重症度判定はなされなければならない。厚生科学研究班のガイドラインと本ガイドラインの最大の相違は、この重症度判定法であり、前者は「疾患としての重症度」により治療法を選択するのに対し、本ガイドラインでは「個々の皮疹の重症度」の判定が外用療法の選択の基準となっており、その相違の生じる理由は個々の皮疹の重症度」の判定には高い専門性が要求されるからである。
皮疹の性状
乾燥、紅斑(腫張/浮腫/浸潤の度合い、苔癬化の度合い)、丘疹(充実性、漿液性)、痒疹結節、鱗屑(粃糠状、葉状、膜様など)、痂皮(血痂)、水疱、膿疱、びらん、潰瘍、掻爬痕、色素沈着、色素脱失など
皮疹の重症度
重症:高度の腫張/浮腫/浸潤ないし苔癬化を伴う紅斑、丘疹の多発、高度の鱗屑、痂皮の付着、小水疱、びらん、多数の掻爬痕、痒疹結節などを主体とする)
中等症:中等度までの紅斑、鱗屑、少数の丘疹、掻爬痕などを主体とする。
軽症:乾燥および軽度の紅斑、鱗屑などを主体とする。
軽微:炎症症状乏しく、乾燥症状主体
5. 治療の目標
治療の目標は患者を次のような状態にもっていくことにある。
1)症状はない。あるいはあっても軽微であり日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。
2)軽微−軽度の症状は持続するも、急性に悪化することはまれで、悪化しても遷延することはない。
6. 薬物療法
アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含んだ多病因性の疾患であり、疾患そのものを完治させるの薬物療法はない。よって対症療法を行うことが原則となる。
1)現時点において、アトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮静しうる薬剤で、その有効性と安全性が科学的に立証されている薬剤はステロイド外用剤である。その他の外用剤では、非ステロイド系消炎剤外用剤(NSAID外用剤)があるが、その抗炎症作用は極めて弱く、接触皮膚炎を生じることがまれではなく、その適用範囲は狭い。さらに、最近使用が開始された外用剤として、移植免疫抑制薬タクロリムスの外用剤がある。本剤は、成人のアトピー性皮膚炎のみを対象疾患としているが、特に顔面の皮疹に対しては、ステロイド外用剤のミディアムクラス以上の有用性を有しており、一過性の刺激感は高頻度に出現するもも、高い適応がある。しかし、本剤の薬効はステロイド外用剤のストロングクラスと同等であり、重症度の高い皮疹では十分な効果が得られない。また現時点では小児のアトピー性皮膚炎での適応を有しておらず、すべてのアトピー性皮膚炎患者の治療に使用しうる薬剤とはなっていない。よって現時点では、その使用にあたっては「アトピー性皮膚炎におけるタクロリムス軟膏の使用ガイダンス」に忠実に従った使用が必要で、その内容が十分に理解できる高度の専門性を有する医師による使用が前提となる。
よって、アトピー性皮膚炎の炎症を速やかにかつ確実に鎮静させ、患者の苦痛を取り除ける薬剤で広く使用でき、その有効性と安全性が十分に評価されているものは現在のところステロイド外用剤のほかにはなく、いかにそれを選択し、使用するかが治療の基本となる。薬剤であるがゆえ、ステロイド外用剤には当然副作用、特に局所性の副作用はあるが、効果の高さと局所性の副作用の起こりやすさは一般的には平行することから、必要以上に強いステロイド外用薬を選択することなく、皮疹の重症度に見合った薬剤を適正に選択することが重要である。したがって、「個々の皮疹の重症度」に応じて次のような選択を行う。
重症:必要かつ十分な効果を有するベリーストロングないしストロングクラスのステロイド外用剤を第一選択とする。ミディアムクラス以下では通常十分な効果は得られない。痒疹結節でベリーストロングクラスでも十分な効果が得られない場合は、その部位に限定してストロンゲストクラスを選択して使用することもある。
中等症:ストロングないしミディアムクラスのステロイド外用剤を第一選択とする。ウィーククラスでは通常十分な効果は得られない。
軽症:ミディアムクラス以下のステロイド外用剤を第一選択とする。
軽微:ステロイド含まない外用剤(ワセリン、尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、亜鉛華軟膏、親水軟膏など)を選択する。
ステロイド外用剤の剤型:軟膏、クリーム、ローション、テープ剤などの剤型の選択は、病変の性状、部位などを考慮して選択する。
外用回数:1日二回を原則とする。但し、ステロイド外用剤のランクを下げる、あるいはステロイドを含まない外用剤に切り替える際には、1日一回、あるいは隔日投与などの間欠投与を行いながら、再燃のないことを確認する必要がある。
外用量:ベリーストロングクラスのステロイド外用剤長期使用試験結果より、通常の成人患者では充分量である1日5−10グラム程度の初期外用量で開始し、症状に合わせて漸減する使用法であれば3カ月間使用しても、一過性で可逆性の副腎機能抑制は生じうるものの、不可逆性の全身的副作用は生じない。3ヶ月以上にわたって1日5−10グラム程度のステロイド外用剤を連日継続して使用することはきわめて例外的であるが、そのような例では全身影響に対する十分な検査を定期的に行う必要があり、個々の患者でステロイド外用剤の減量を可能ならしめるような適切な対応が検討されるべきである。乳幼児、小児においては、より少量の初期外用量で通常開始されるが、体重をもとに1日使用量を成人での使用量から換算し目安とする。
外用中止:炎症症状の鎮静後にステロイド外用剤を中止する際には、急激に中止することなく、症状を見ながら漸減あるいは間欠投与を行い、徐々に中止する。ただし、ステロイド外用剤による副作用が明らかな場合はこの限りではない。
乳幼児、小児:原則として、重症と中等症では上記より1ランク低いステロイド外用剤を使用する。ただし効果が得られない場合は十分な管理下で上記のランクのステロイド外用剤を使用する。
顔面:高い薬剤吸収率を考慮して、原則としてミディアムクラス以下のステロイド外用剤を使用する。その場合でも1日2回の外用を1週間程度にとどめ、間欠投与に移行し、休薬期間を設けながら使用する。近年しばしば見られる成人患者の顔面の紅斑性病変の多くは掻爬などを含むステロイド外用剤以外の要因に起因するものではあるが、いずれにせよ局所の副作用の発生には注意が必要な部位であり、処方にあたっては十分な診察を行う。すなお顔面はタクロリムス軟膏の高い適応がある部位であり、そのガイドラインに従って使用することも積極的に考慮する。
コンプライアンス:ステロイド外用剤対する誤解(ステロイド内服剤での副作用との混同およびアトピー性皮膚炎そのものの悪化とステロイド外用剤の副作用との混同が多い)から、ステロイド外用剤への恐怖感、忌避が生じ、コンプライアンスの低下がしばしば見られる。その誤解を解くためには十分な診察時間をかけて説明し、指導することが必要であり、それが治療効果を左右する。
ステロイド外用剤の副作用:ステロイド外用剤を適切に使用すれば、副腎不全、糖尿病、ムーンフェイスなどの内服剤で見られる全身的副作用は起こり得ない。局所的副作用のうち、ステロイドざそう、ステロイド潮紅、皮膚萎縮、多毛、細菌・真菌・ウイルス皮膚感染症などは時に生じるが、中止あるいは適切な処置により回復する。ステロイド抵抗性(連用による効果の減弱)の事象も通常の使用では経験されない。ステロイド外用剤の使用後に色素沈着がみられることがあるが、皮膚炎の沈静後の色素沈着であり、ステロイド外用剤によるものではない。まれにステロイド外用剤によるアレルギー性接触皮膚炎が生じうる。
2)皮膚生理学的異常に対する外用療法
ステロイド外用剤による炎症の鎮静が十分に得られた後に、乾燥およびバリアー機能の低下を補完し、炎症の再燃を予防する目的で、ステロイドを含まない外用剤でのスキンケアを行う必要がある。すなわち軽微な皮膚症状に対しても外用療法を継続する必要があり、これを怠ると炎症が容易に再燃し、ステロイド外用療法の意義の低下につながる。1日2回の外用を原則とするが、再燃が生じないことが確認されれば漸減−簡潔投与に移行する。副作用としての接触皮膚炎の発生には注意が必要であり、アトピー性皮膚炎の再燃との鑑別は重要である。ステロイドを含まない外用剤での維持療法中にアトピー性皮膚炎の再燃がみられた場合は、躊躇することなく炎症の程度に応じたステロイド外用療法に戻り、炎症の早期の沈静化および維持療法へと回帰することを目指す。
3)全身療法
アトピー性皮膚炎は自覚症状としてはそうようを伴うことが特徴であり、その苦痛の軽減とかゆみによる掻爬のための悪化を予防する目的で抗ヒスタミン作用を有する薬剤を使用する。抗アレルギー剤の有するケミカルメディエイター遊離抑制作用などのいわゆる抗アレルギー作用は、外用療法の補助療法としての効果を期待するものであり、単独でアトピー性皮膚炎の炎症を抑制しうるものではない。
7. 悪化因子の検索
患者と医師の間での信頼関係が構築され、上記の薬物療法が十分に行えれば、ほとんどの例では治療の目標を達成しうる。達成し得ない例では悪化因子の検索が必要となるが、年齢層により関与を疑われる因子に若干の違いがる。
乳幼児では、食事アレルゲンの関与があるていどみられる。それ以降では環境アレルゲン(だに、ハウスダストなど)の関与が疑われ、その他、すべての年齢層で外用剤を含めた接触因子、ストレスなどが悪化因子となりうるとされている。
アレルゲンの関連性については、病歴、血液検査、皮膚テストなどを参考に、可能なものであれば除去ないし負荷試験を行ってから判断すべきであり、例えば臨床症状のみ、あるいは血液検査のみで判断されてはならない。また、アレルゲンを明らかにしえたばあいでも、本疾患は多因子性であり、アレルゲン除去は薬物療法の補助療法であり、これのみで完治が期待されるものではない。
8. 心身医学的側面
アトピー性皮膚炎のとくに成人の重症例においては、人間関係、多忙、進路葛藤、自立不安などの、アトピー性皮膚炎以外の心理社会的ストレスが関与し、嗜癖的あるいは依存症ともいうべき掻爬行動が生じ、自ら皮疹の悪化をもたらしている例もまれではない。また小児例においても、愛情の要求が満たされない不満から同様の掻爬行動が見られることがある。このような場合には心身両面からの治療が必要であり、精神科医を含めたチーム医療が必要となることもある。
9. 生活指導
・入浴、シャワーにより皮膚を清潔に保つ。
・室内を清潔に保ち、適温適湿の環境を作る。
・規則正しい生活を送り、暴飲暴食を避ける。
・刺激の少ない衣服を着用する。
・爪を短く切り、掻爬による皮膚障害を避ける。
・ステロイド外用剤の使用によるためではなく、眼囲の皮疹を掻爬、叩打により眼病変(白内障、網膜剥離、網膜裂孔)を生じることに留意し、顔面の症状が高度な例では眼科医の診察を定期的に受ける。
・細菌・真菌・ウイルス感染症を生じやすいので、皮膚を良い状態に保つよう留意する。
10.その他の治療法
その他の特殊な治療法については、一部の施設でその有効性が強調されているのみであり、科学的に有効性が証明されていないものが多く、基本的治療法を示す本ガイドラインには取り上げない。特殊療法の中ではPUVA療法が一定の評価をうけているが、一般的に行われるには別にガイドラインを設定する必要がある。
関連HP:http://www.mahoroba.ne.jp/~shuzo/contents/atopy/gakkai.html
主として下口唇まれに頬粘膜・舌に生ずる、ドーム状隆起。直径1cm程のの軟らかい腫瘤。切開すると中からどろっとしたゼリー状の粘液が出る。その部を噛んだとか、怪我などの外傷からなることもある。粘液腺排泄管が破れ,シアロムチンが粘膜下に貯留し、まわりに好中球・リンパ球・線維芽細胞・マクロファージ・毛細管が増殖して壁状となる。
治療としては、外科的な切除や、ドライアイス、液体窒素などによる冷凍凝固療法等がある。
指〔ときに趾〕の末節背面に生ずる,やや透明なドーム状に隆起した直径10mm程の腫瘤。外傷や慢性的な刺激などが原因となることもある。ムチン〔ヒアルロン酸〕沈着あり,その中に裂隙〜嚢腫を形成する。ムチンは線維芽細胞よりの過生成または関節液の漏出の二説がある皮内にあり下床に対して可動、小さい、指末節背面に発生,圧迫しても散らないなどの点でガングリオン〔腱鞘や関節嚢のヘルニア状嚢腫〕と区別される。
治療としては、外科的な切除や、ドライアイス、液体窒素などによる冷凍凝固療法等がある。
(以下の内容は、熊日という熊本の新聞の「何でも聞いて、気になる病気」に出したものです。)
【質問】おなかや手に斑点が…
10年ほど前から、おなかや手に鮮紅色の小さい斑点
(はんてん)がたくさん出 てきました。何年かたって
から黒いあざのようになり
ます。おなかにあるいくつかの斑点は少し大きめで1
〜2ミリあり、あまり黒くは なってはいませんが、大丈
夫でしょうか。痛くもかゆくもありません。(56歳・
女、自営業)
【回答】きょうの回答者 長野博章・長野皮膚科・形成外科医院長
加齢に伴うものでほとんどの場合は問題ありません。
―原因は何でしょうか。―
老人性疣贅(ゆうぜい‖脂漏性角化症)や老人性色素斑
(はん)などではないでしょうか。老人性疣贅は名前に老人性と付きますように、年齢的なものからくる角化性の良性の腫瘍(しゅよう)です。
「疣贅」はイボの意味です。
皮膚の老化現象のひとつと考えていいようなものです。
老人性と言っても、早い人では二十歳代からできる場合もあります。手のひらや足の裏を除く全身に出現しますが、頭、顔、前胸部、背部などが多いようです。多くは年齢とともに増加しますが、数はかなり個人差があります。数ミリから一センチ程度のものが 多く、平坦なものからやや隆 起するもの、イボ状に角化が強いものなどさまざまです。数は一―二個のこともありますが、多発する場合もあります。
【写真】こめかみ部の老人性疣贅。
老人性色素斑は盛り上がらずに、年齢と共にシミのような色素斑ができたものを言います。基本的には老人性疣贅と変わりません。
―治療法は―
特別気になるようでなければ、特に治療の必要はありません。老人性疣贅は年齢に伴うもので悪性化することはありません。 しかし、非常に気になるもしくは、美容的、社会的な意味合いで治療を望む場合、外科的な切除のほか、液体窒素やドライアイスによる凍結療法、また、
レーザーなどによる焼灼(しゃく)療法などがあります。
―注意すべき点は―
数カ月のうちに急速に老人性疣贅が増加する場合は、レーザー・トレラ症候群というものがあります。 時に内臓の悪性腫瘍を合併していることがありますので注意が必要です。
また老人性疣贅と似た症状で注意する病気として、ウイルス性のイボの尋常性疣贅や、がんになる前の段階の老人性角化腫、ボーエン病、皮膚がんの一種の基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がんなどがあります。気になる場合はぜひ専門医の診察をお受けください。
表皮内癌とは増殖している細胞自体は悪性度からすると癌細胞であるが、まだ表皮内にとどまっており、真皮まで増殖していないものを言います。主に以下のようなものが有ります
ボ−エン病
パージェット病
ケイラット紅色肥厚症
癌前駆症とはそれ自体がかなりの高い頻度で将来癌に移行する可能性があり、組織学的な悪性度が有棘細胞癌に相当するものをいいます。以下のようなものが有ります。
日光角化症(老人性角化症)
白板症(ロイコプラキア)
【日光角化症】72歳男性の頭部。右側の黒褐色の発疹は老人性疣贅(ゆうぜい)でこれは悪性ではない。中央部の赤くて少しビランを伴ったものが日光角化症。
日光、特にその中の紫外線の影響による、細胞の悪性変化によることが多い。顔、頭などの日光にあたる部に多く、多発することもある。放置すると有棘細胞癌などの皮膚癌に移行する可能性が高く、早期に切除、レーザーなどによる焼灼などを行う必要がある。
【左写真】頭部の日光角化症
【右写真】左頬部の日光角化症
【鼻翼部の基底細胞癌】鼻の横の部分に出来た有棘細胞癌。皮膚の癌の中では代表的なもの
【悪性黒色腫】メラノーマとも言われる。腰部のところにある。微妙な黒色調がにじんでいる所が診断のポイントです。