皮膚炎・アトピー・シミ・あざなどお肌のトラブルはありませんか。熊本市清水、長野皮膚科・形成外科医院。

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皮膚の病気と治療のトピックス

ケミカルピーリング:ケミカルピーリングとは、皮膚にフルーツ酸(グリコール酸)や植物の酸(サリチル酸)を用いて蓄積された古い角質層を除去することにより、新陳代謝が促進され、きめ細かなハリのある皮膚を取り戻します。その中でも医療機関だけで行えるメディカルピーリングを当院で始めました。HPをご覧下さい。

ケミカルピーリングは、ニキビやシミなどを治療するだけのものではありません。効果的に皮膚を活性化させ、うるおいに満ちた肌へ導きます。

最近発売された皮膚病の薬:バルトレックス(帯状疱疹治療薬)

プロトピック軟膏とは:アトピー性皮膚炎の治療に出てきた薬です。一部にはアトピー性皮膚炎治療の夢の薬の様に言われていますが。その説明です。

飲んで治す水虫の薬(水虫の内服療法とは):水虫は治らない・・・。そう思っていませんか。飲んで水虫の菌を殺す薬も有るんですよ。

リアップ(発毛剤)に関して:頭の気になる中高年に夢の薬となる、果たして、福音の薬でしょうか

バルトレックス(帯状疱疹治療薬)

バルトレックスは一言で言うなら、以前あったゾビラックス錠をプロドラッグ化することによって、吸収を良し、ゾビラックス錠が1日10錠の5回内服であったものが、1日6錠の3回内服にと、内服する回数・量を減らしたものです。

  1. 帯状疱疹治療時の服用回数が1日5回(ゾビラックス錠)から1日3回になりました。
  2. ゾビラックス錠に比べ疼痛消失までの日数を有意に短縮します(海外データ)。
  3. ゾビラックス錠に比べ皮疹の新生を有意に抑制します。
  4. ゾビラックス錠の約5倍の生物学的利用率を示します。
  5. 帯状疱疹治療においてゾビラックス錠と同様の安全性を示しました
  6. 帯状疱疹を対象とした臨床試験において副作用としての自他覚症状は発現率7.0%で消火器症状(腹痛2.9%、食欲不振1.2%)が最も多く認められ、次が頭痛、倦怠感0.6%でそれ以外の症状は0.3%ほどです

注意点としては:

  1. ゾビラックス錠は適応に帯状疱疹、単純性疱疹、顆粒には水痘がありましたが、バルトレックスは適応が帯状疱疹にしかありません。
  2. 吸収が良くなった分、腎機能障害のある患者さんではゾビラックス錠よりも少量の投与になります。
  3. 併用注意:プロベネシッド、シメチジン(タガメット)、ミコフェノール酸モフェチル、テオフィリンで血中濃度が上昇するなどの機序有りますので併用で注意が必要です。

プロトピック軟膏とは

臓器移植後の拒絶反応予防薬として用いられる移植免疫抑制

薬のシクロスポリン、 タクロリムスは、すでに過剰な免疫応答により発症する自己免疫疾患やアレルギー疾 患にも幅広く応用されています。シクロスポリン(商品名、サンディミュン)は、炎症性角化症である乾癬に対する内服療法がすでに保険適応となり、治療に用いられ、高い有用性を示しています。シクロスポリンの内服療法はアトビー性皮膚炎についても、欧州を中心に多くの国では既に認可されていますが、わが国ではアトピー性皮膚炎患者にこの度、認可され使用できるようになりました。

シクロスポリン、タクロリムスともにT細胞の活性化を強力に抑制する薬理作用を有し、タクロリムスの分子量はシクロスポリンに比べて小さく経皮吸収しやすく、かつシクロスポリンより薄い濃度の外用剤で、同等の効果を示すことから、皮膚局所における濃度を高めかつ全身的副作用を回避する目的で外用化が藤沢薬品工業によって検討されてきました。それがプロトピック軟膏です。 そして、1999年6月に成人(16歳以上)ADへの0.1%の濃度のプロトピック軟膏が承認され、薬価収載に時間がかかりましたが、やっと、同年11月19日に、薬価収載され、11月24日になり、使用が可能となりました。

【作用機序】

タクロリムスは、土壌より分離された放線菌Streptomyces tsukubaenesisが産生するマクロライド骨格を有する化合物である。T細胞の活性化に 伴うIL-2,-3,-4,-5、インターフェロン(IFN)-γ、GM-CSF等のサイトカイン遺伝子の転写を阻害し、産生を阻害することにより免疫抑制作用を発揮します。タクロリムスは、その優れた免疫抑制効果により、すでに移植領域において臨床応用され、肝・腎・骨髄移植後の拒絶反応の抑制、 GVHD(graft-versus-host disease)の治療に用いられてきました。

マクロライド骨格を有する放線菌の代謝産物であるタクロリムス、真菌の培養濾液 中から分離される環状ペプチドであるシクロスポリンは全く異なる化学構造を有する にもかかわらず、移植免疫抑制薬としての免疫抑制効果は非常によく似ています。いずれもT細胞が抗原刺激とマクロファージからのIL-1刺激により活性化される 初期段階に作用して、強力な免疫抑制作用を発揮します。ステロイドは強力な免疫抑制、抗炎症効果を有しているものの、T細胞に特異的というわけではなく、その作用はほとんど全ての細胞におよび、副作用も多岐にわたるという点で異なる。

また、タクロリムス、シクロスポリンにはT細胞の活性化の抑制の他に、皮膚の抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞の抗原提示の抑制や、IgE依存性におきる肥胖細胞、好塩基球か らのヒスタミン放出の抑制、好椴球の脱顆粒の抑制などの作用があるとされています。

【使用上の注意点】

プロトピック軟膏は炎症症状の強いアトピー性皮膚炎、特に赤みが強い顔面、頚部の皮疹に良く効きます。一方、慢性の湿疹のため、皮膚が厚く、硬くなっているような部分では薬剤の吸収の悪さが影響し、効果がやや劣る。

プロトピック軟膏の問題点としてまずあげられるのは、顔面や、頸部の赤みが強い皮疹に使用した場合、ほてり感やヒリヒリ感など特有の刺激感が高率(60〜80%)に 認められることです。この刺激感は、一時的なもので、皮疹の軽快とともに通常2〜3日、 長くて1週間で消失する。しかし、強く、痛くて耐えられないような、強い刺激感を訴えられる場合もまれにあります。

免疫抑制薬であるため、外用した患部の皮膚に感染症が生じやすくなります。皮膚感染症の主な ものは、毛嚢炎が最も多く、次いでカポジ水痘様発疹症、単純疱疹などです。伝染性膿痂疹やニキビがあるような場合も注意が必要です。

プロトピック軟膏は強い免疫抑制作用があるため、皮膚癌発生を将来引き起こす可能性を考慮して、PUVA療法などの紫外線療法を実施中の患者への処方は禁忌となっている。プロトピック軟膏を使用した部位を日光に長時間さらさないようにとなど使用上に注意が必要です。

プロトピック軟膏の臨床試験では重篤な全身性副作用は認められていませんが、移植領域においてタクロリムスを全身投与された患者で20ng/mlを超える高い血中濃度が持続した場合には、腎障害や高カリウム血症、高血糖、胸痛、振戦、感染症など全身性副作用の発現頻度が高くなるとされています。プロトピック軟膏を安全に使用するためには、そのような血中濃度上昇に伴う全身性の副作用が生じないように注意する必要があります。このことから、血中濃度10ng/mを安全性確保の基準として、1日に2回、1回塗布量の上限を5gまでで、10g/日までに抑えるように使用上の注意事項として制限されています。

プロトピック軟膏をびらん・潰瘍面など、バリア機能が著しく損なわれた表皮剥離部位や掻破痕に使用すると、ヒリヒリ感の刺激性が高まるばかりでなく、薬剤の吸収が増すために血中濃度上昇による全身への影響を無視できなくなりますので、これらの部位への塗布を避けることとされています。プロトピック軟膏の優れているところは、ステロイド外用剤に認められる副作用である皮膚萎縮、毛細血管拡張、依存性、外用中止後のリバウンドが少なく、アトピー性皮膚炎治療にシクロスポリンの内服療法を用いた際にも、依存性、中止後のリバウンド症状がほとんど認められず、 この点がステロイド剤と異なる優れたところです

【小児への使用について】

プロトピック軟膏は16歳末満の小児に対しては治験が行われていないため、まだ使用できません。わが国でも近い将来、16歳末満の小児に対するプロトピック軟膏外用の臨床試験が行われ、0.03%のプロトピック軟膏が小児で使用できるようになる予定です。

プロトピック軟膏の利点と注意点

<利点>

  • ステロイド外用薬の副作用である皮膚萎縮、毛細血管拡張がない。
  • ステロイド外用剤に比べて、依存性、中止後のリバウンドが少ない。
  • 正常な皮膚からは吸収されない。
  • 目の周囲にも比較的安全に使用することができる。

<注意点>

  • 皮膚刺激性頻度が高い。特に、顔面・頸部、靡爛や掻破痕がある部位。
  • 苔癬化の強い部位や痒疹には効きづらい。
  • カポジ水痘様発疹症などの皮膚ウイルス感染症に注意が必要。
  • 長期連用の際の皮膚癌の発生などの安全性が確立していない。
  • 本剤を使用した部位を日光に長時間さらしてはいけない。
  • 紫外線療法を実施中の患者への処方は禁忌である。

【私の感想】:以上がプロトピック軟膏の説明です。当院でも既に使用しています。感じとしては「思ったよりよ良く効いて、副作用は余り心配ない」、という感じです。アトピービジネスなどでステロイドが必要以上に悪者扱いされていますが。使い方によってはこれほどいい薬は有りません。しかし、成人のアトピー性皮膚炎では顔面につよく、ステロイドに対する反応があまりよくなく、強いステロイドを使うと副作用が・・・というのは事実です。残念ながら、今までに有った消炎効果のある非ステロイドの軟膏はほとんど効果が無いといっていいくらいでした。が、ここに新しい非ステロイドのプロトピック軟膏が使用できるようになったことはアトピー性皮膚炎の治療上誠に喜ばしいことであると思います。ですが、使用方法は結構難しいので、軟膏療法にたけた皮膚科の専門医の指導のもとに使用されることをおすすめします。

飲んで治す水虫の薬(水虫の内服療法とは)

水虫の治療に内服で治す治療法について。水虫の中でも特に爪に菌が入ってしまった爪水虫(爪白癬)や足底の皮膚が厚くなってしまった様な角化型白癬は通常の抗真菌剤の軟膏・クリームによる外用療法だけではなかなか治りません。では、そのような難治性となった水虫にはどのようにしたらいいでしょうか。そのような場合には内服による水虫の治療があります。主に使われるのはグリセオフルビン錠、ラミシール錠、イトリゾールカプセルがあります。従来内服療法としては長い間グリセオフルビンしかありませんでしたが、近年ラミシール錠、イトリゾ−ルカプセルが登場したことによりかなり治療が安全になおかつ効果的に出来るようになりました。但し、使い方が難しい薬ですので、私たち皮膚科専門医の指導のもとに治療を行ってください。それぞれの薬の注意点は以下のようなものが有ります。

【私の感想】素人目に見ると副作用がものすごく多いように感じると思いますが。頻度的には多いものでは有りません。十分に注意しながら投与すればほとんど問題ありません。また、副作用の軽減などの意味で間歇投与(1週間投与して3週間休薬を繰り返す)などの方法もあり、ほとんど12週間(3日月)内服でで完治可能です。水虫は治らないと思われている方が多いのですが、実際は根気が続かずに途中で治療を中止するために治らない。という方がほとんどです。根気強く、また、時にはこのような内服療法を加えて治療すると決して治らない病気では有りません。むしろ水虫を持っていると家族や職場の同僚にうつしたりして、みんなの迷惑です、頑張って是非この機会に治しましょう。

グリセオフルビン錠:

【作用】 表在性病原真菌の発育を抑制するが,皮膚以外に寄生する真菌にはあまり抗菌力を示さない.また,静菌的に作用する

【相互】 〈併用注意〉1)アルコールの作用を増強 2)クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)の作用を減弱(本剤の肝代謝酵素誘導により代謝が促進されるため) 3)バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール等):作用が減弱(本剤の吸収が阻害されるため) 4)経口黄体・卵胞ホルモンの作用を減弱(本剤の肝代謝酵素誘導により代謝が促進されるため)

【慎重】 SLEの患者又はその素因のある患者(SLEを増悪又は誘発)

【動態】 Tmax:4時間

【注意】 “乕罅つ沺ぬ喩韻糧乕羯緇菌による白癬・黄癬・渦状癬の局所療法に対し不適切又は無効な場合に投与を考慮.予防的には投与不可 ¬乙づ→運転等注意 D拘投与に際しては,定期的に肝機能,腎機能,血液等の検査を行うことが望ましい に楮淌衢臣罅ぜ‖茲肪ν遒靴討い皮膚糸状菌の付着しているケラチンを処理するため,適当な局所療法の併用が望ましい ス睛冦未任瞭以実験で,本剤が卵母細胞の減数分裂を遅延の報告,また,染色体の異常分離を誘発したとの報告あり→投与中は避妊をさせる.また,少なくとも中止後,婦人では1ヵ月間,男性では6カ月間は避妊をさせる[妊] 禁忌(流産,催奇形性) [授] 授乳回避(未確立) [高] 注意

【副作用】 〈重大〉1)中毒性表皮壊死症,剥脱性皮膚炎→中止し処置 2)SLE様症状(発熱,紅斑,筋肉痛,関節痛,リンパ節腫脹等)→中止し処置 3)精神錯乱,末梢神経炎→中止し処置 4)ポルフィリン症→中止し処置 〈その他〉1)過敏症(過敏症,血管浮腫,光線過敏症)→中止 2)皮膚(発疹,紅斑,蕁麻疹,色素沈着)→中止し処置 3)血液(顆粒球減少,白血球増多) 4)肝臓(GOTの上昇,BSP排泄遅延) 5)消化器(食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,心窩部痛,味覚異常,舌痛,口渇) 6)精神神経(めまい,頭痛,頭重,眠気,不眠,耳鳴,抑うつ状態,視力障害) 7)腎臓(蛋白尿) 8)その他(倦怠感,発熱,関節痛,女性型乳房)

ラミシール  錠:

【禁忌】 1)重篤な肝障害(増悪) 2)汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少等の血液障害(増悪) 3)本剤の成分に過敏症の既往歴

【作用】 アリルアミン系骨格を有する新しいタイプの抗真菌剤で,特に皮膚糸状菌に対して強力な殺真菌作用を有する.[図]

【適応】 皮膚糸状菌(トリコフィトン属,ミクロスポルム属,エピデルモフィトン属),カンジダ属,スポロトリックス属,ホンセカエア属による以下の感染症(但し,外用抗真菌薬では治療困難な患者に限る) 1)深在性皮膚真菌症:白癬性肉芽腫,スポロトリコーシス,クロモミコーシス 2)表在性皮膚真菌症a)白癬(爪白癬,手・足白癬,生毛部白癬,頭部白癬,ケルスス禿瘡,白癬性毛瘡,生毛部急性深在性白癬,硬毛部急性深在性白癬)*手・足白癬は角質増殖型の患者及び趾間型で角化・浸軟の強い患者,生毛部白癬は感染の部位及び範囲より外用抗真菌剤を適用できない患者に限る b)カンジダ症:爪カンジダ症 〈注意〉罹患部位,重症度及び感染の範囲より本剤の内服が適切と判断される患者にのみ使用し,外用抗真菌剤で治療可能な患者には使用しない

【相互】 〈併用注意〉1)シメチジン:血中濃度上昇の報告(シメチジンによるチククロームP-450の抑制により本剤の代謝が遅延)→用量注意 2)リファンピシン:血中濃度低下の報告(リファンピシンによる肝代謝酵素の誘導により本剤の代謝が促進)→用量に注意 3)黄体・卵胞ホルモン混合製剤:月経異常の報告(機序不明)

【慎重】 1)肝障害(増悪→頻回に肝機能検査等観察) 2)腎障害(高い血中濃度が持続のおそれ) 3)高齢者

【注意】 〈用法・用量〉投与に際しては随伴症状に注意し,定期的に肝機能検査及び血液検査(血球数算定,白血球分画等)を行うなど観察を十分に行う 〈基本的〉ヽ姐颪能兎討粉両祿(肝不全,肝炎,胆汁うっ滞,黄疸等)が報告されており,死亡に至った例も報告→定期的に肝機能検査等観察 外国で汎血球減少,無顆粒球症及び血小板減少が報告→定期的に血液検査(血球数算定,白血球分画等) 3姐颪波乕翡緩豐秕標群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)が報告→観察 づ衢燭蓮と乕羶振歉匹亮N鼎暴淑な経験を持つ医師のもとで適切と判断される患者についてのみ投与 ヅ衢燭砲△燭辰討賄塞嬖現颪鮟脇匹掘に楮泙良作用について患者に十分説明するとともに,異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するよう指示する等注意喚起 [児]未熟児,新生児,乳児,幼児,小児:未確立 [妊]有益のみ(未確立) [授]不可,やむを得ない場合は授乳中止(動物で移行) [高]副作用の発現に注意し,観察しながら慎重(肝・腎機能低下:主として肝臓で代謝され,胆汁中及び尿中に排泄→高い血中濃度)

【副作用】 〈重大〉1)重篤な肝障害(肝不全,肝炎,胆汁うっ滞,黄疸等:発疹,皮膚そう痒感,発熱,悪心・嘔吐,食欲不振,倦怠感等の随伴症状)→定期的に肝機能検査等を行い,異常の際は中止し処置 2)汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少(咽頭炎,発熱,リンパ節腫脹,紫斑,皮下出血等の随伴症状)→定期的に血液検査等を行い,異常の際は中止し処置 3)皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)→中止し処置 〈その他〉1)過敏症(発疹,蕁麻疹,そう痒感,紅斑,多形紅斑)→中止し処置 2)筋・骨格系(関節痛,筋肉痛) 3)肝臓(GOT・GPT・γ-GTP・LDH・Al-P上昇) 4)血液(白血球減少) 5)消化器(胃部不快感,胃部膨満感,腹痛,悪心,下痢,食欲不振,口渇) 6)精神神経(頭痛,めまい,ふらつき,眠気,注意力低下,不眠) 7)泌尿器(頻尿,BUN上昇) 8)その他(味覚異常)

イトリゾールカプセル

【禁忌】 1)シサプリド,テルフェナジン,アステミゾール,ピモジド投与中(心血管系の副作用発現) 2)トリアゾラム投与中(トリアゾラムの作用が増強及び延長される可能性) 3)本剤に過敏症の既往歴 4)重篤な肝疾患の現症,既往歴(不可逆的な肝障害に陥る) 5)妊婦又は妊娠の可能性(動物で催奇形性が報告)

【作用】 真菌のチトクロームP-450に特異的に作用して,真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成を阻害する

【適応】 1)内臓真菌症(深在性真菌症):真菌血症,呼吸器真菌症,消化器真菌症,尿路真菌症,真菌髄膜炎 2)深在性皮膚真菌症:スポロトリコーシス,クロモミコーシス 3)表在性皮膚真菌症:白癬(体部白癬,股部白癬,手白癬,足白癬,爪白癬,頭部白癬,ケルスス禿瘡,白癬性毛瘡),カンジダ症(口腔カンジダ症,皮膚カンジダ症,爪カンジダ症,カンジダ性爪囲爪炎,カンジダ性毛瘡,慢性皮膚粘膜カンジダ症),癜風,マラセチア毛包炎 〈注意〉表在性皮膚真菌症に対しては,難治性あるいは汎発性の病変に使用する

【相互】 〈併用禁忌〉1)シサプリド(アセナリン,リサモール),テルフェナジン(トリルダン),アステミゾール(ヒスマナール)の血中濃度上昇により,QT延長,心室性不整脈(torsades depointを含む),心停止(死亡を含む)等の心血管系の副作用が現れる 2)ピモジド(オーラップ)の血中濃度上昇により,QT延長が発現する可能性あり 3)トリアゾラム(ハルシオン)の血中濃度上昇,作用の増強,作用時間の延長が現れる〈併用注意〉1)併用により,以下の薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので,必要に応じて以下の薬剤を減量する等用量に注意する a)シンバスタチン:横紋筋融解症が現れる b)キニジン:QT延長,耳鳴,聴力低下等が現れる c)ビンアルカロイド系抗悪性腫瘍薬(ビンクリスチン等),メチルプレドニゾロンの副作用が増強されるd)ミタゾラム,プロチゾラム,シクロスポリン,タクロリムス水和物,ドセタキセル水和物,ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬(ニフェジピン,ニルバジピン,フェロジピン),ベラパミル,サキナビル,セレギリン,セリバスタチンの血中濃度を上昇させる e)シルデナフィルとエリスロマイシンとの併用で,シルデナフィルのCmax,AUCの増加の報告がある f)ワルファリンの作用が増強する(本剤の肝チトクロームP450 3Aに対する阻害作用により,これら薬剤の代謝が阻害される) g)ジゴキシンの血中濃度を上昇させる 2)併用により,本剤の血中濃度が上昇することがあるので,必要に応じて本剤を減量する等用量に注意する クラリスロマイシン,リトナビル:本剤の血中濃度が上昇する 3)併用により,相互の血中濃度に影響を及ぼすことがあるので,必要に応じて以下の薬剤の投与量を調節する等用量に注意する a)インジナビル:本剤又はインジナビルの血中濃度が上昇するb)カルバマゼピン:本剤の血中濃度の低下,カルバマゼピンの血中濃度の上昇が起こる 4)併用により,本剤の血中濃度が低下することがあるので,必要に応じて本剤の投与量,両剤の投与間隔を調節する等注意する a)リファンピシン,フェニトイン,イソニアジド:本剤の血中濃度が低下する(これら薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により,本剤の肝代謝が促進される) b)H2遮断薬,プロトンポンプ阻害薬(オメプラゾール等):本剤の血中濃度が低下する→両剤の投与間隔をできる限りあける等慎重に(酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し,吸収が低下する)

【慎重】 1)薬物過敏症の既往歴,アレルギー既往歴 2)肝障害(悪化) 3)腎障害(本剤及び代謝物等の排泄が遅延し,副作用が現れやすくなる) 4)高齢者

【注意】 ‥衢燭忘櫃掘ご亮栖気隆往歴,薬物過敏症,アレルギー既往歴等の現症又は既往歴のある患者には投与中止又は慎重投与について考慮 長期投与に際しては,肝機能検査を定期的に行う D淒鱇,爪カンジダ症,カンジダ性爪周囲炎に対して,長期(6カ月程度)にわたって投与しても改善が認められない場合は中止する の犹化合物(ミコナゾール)では血糖降下剤との併用により著しい血糖低下が報告 [児] 有益のみ(重症で治療上の有益性が危険性を上まわる時のみ使用) [妊] 禁忌(動物で催奇形性) [授] 授乳回避(乳汁中移行) [高] 慎重に(消化器症状等副作用が現れた場合減量,休薬等)

【副作用】 〈重大〉1)急性心不全:0.1%未満(骨髄移植後の免疫抑制状態の患者において急性心不全)→中止等処置 2)肝臓(黄疸:0.1%未満,GOT・GPT・LDH・γ-GTP・Al-P・総蛋白・総コレステロール・血清ビリルビン・LAPの上昇等:0.1〜5%未満)→中止等処置 3)皮膚粘膜眼症候群(Stevens―Johnson症候群):0.1%未満→中止等処置 〈その他〉1)過敏症(血管浮腫) 2)消化器(腹痛,嘔気,便秘,下痢,嘔吐,消化不良,食欲不振,鼓腸放屁,おくび,舌炎,口内炎,腹部腰背部痛) 3)皮膚(発疹,光線過敏性反応,そう痒,紅斑性発疹,蕁麻疹,脱毛) 4)精神神経系(めまい,頭痛,肩こり,倦怠感,末梢神経障害,不眠) 5)腎臓(BUNの上昇,尿蛋白及び尿糖の陽性) 6)血液(好酸球増多,白血球減少,血小板減少) 7)その他(浮腫,トリグリセライド・血清尿酸・血清Kの上昇,低K血症,発熱,味覚倒錯,耳鳴,月経異常)

リアップに関して

「リアップ」使用者に動悸や胸痛が出現
厚生省の『医薬品等安全性情報No.157』で明らかに

今年6月に大正製薬から発売されたOTC発毛剤「リアップ」(一般名:ミノキシジル)の使用後に、動悸や胸痛を経験した例が報告され、厚生省は11月9日に『医薬品等安全性情報No.157』を出して注意を喚起した。
 今回、明らかになったのは、市販後3カ月間に薬局等から寄せられた報告を、大正製薬が市販後調査結果として厚生省に提出した内容。リアップ使用後に出現した「好ましくない症状」(同社)に関する約500件の情報には、血圧の変動、動悸、胸痛などの症状が現れたとする報告が62例含まれ、うち1例は胸痛後に心筋梗塞と診断されていた。ただし、いずれの症例も、リアップ使用との因果関係は明らかでない。
 そのほか、発疹・発赤、かゆみ、かぶれなどの頭皮の皮膚症状が現れた例や、頭痛やめまいなどの症状が出現した例も報告されているという。
 ミノキシジルの海外の使用成績調査では、動悸や胸痛といった循環器系の副作用が既に報告されていた。このため、発売当初からリアップの添付文書には、これらの症状に関する注意が記載されていた。
 しかし発売当初は、リアップのミノキシジルの濃度は海外製品よりも低いことから、全身性の副作用が発現する可能性は小さいと考えられていた。今回の発表により、我が国でもリアップ使用者に全身性副作用が出現する可能性が否定できなくなったわけで、薬局・薬店における服薬指導や使用者のフォローの重要性が、改めて問われることになりそうだ。

日経ドラッグインフォメーション 1999/12/10号(No.26)
http://medwave.nikkeibp.co.jp/ndi/bn/no/1999/9912/9912topics.html