伝染性軟属腫(みずいぼ)
●伝染性軟属腫とは?
伝染性軟属腫は、一般に「みずいぼ」と呼ばれる皮膚の感染症です。伝染性軟属腫ウイルスによって起こり、小さなお子さまに多くみられます。体幹や手足を中心に、1〜4mmほどのつるっとした小さなぶつぶつができます。
皮膚どうしの接触のほか、タオル・浮き輪・ビート板などの共用をきっかけにうつることがあります。乾燥肌やアトピー性皮膚炎があると、ひろがりやすくなることもあります。
●こんなときはご相談ください
・ぶつぶつの数が増えてきた
・かいてしまい、まわりに広がっている
・きょうだいにも同じような発疹が出てきた
・プールや集団生活の前に相談したい
・できるだけ負担の少ない治療法を相談したい
●治療について
みずいぼは、小児では数か月から1〜2年ほどで自然に治ることもあるため、症状によっては経過をみることがあります。
一方で、数が増えている場合、かきこわして広がっている場合、湿疹を伴っている場合、早めに治したい場合には治療を検討します。当院では、年齢、数、部位、広がり方などをみながら治療方針をご相談します。


■ 従来の治療
みずいぼの治療では、これまでピンセットで内容物を取り除く摘除が行われてきました。病変を直接取る方法ですが、お子さまにとっては痛みや不安が強いことがあります。
■ 2026年2月から新しい外用治療薬「ワイキャンス」が使えるようになりました
ワイキャンス外用液0.71%は、伝染性軟属腫に対して日本で初めて承認された薬剤で、2026年2月9日に発売されました。2歳以上のお子さまに使用でき、医療機関で患部に塗布し、16〜24時間後に洗い流す治療です。
この薬により、痛みを伴いやすい摘除を行わずに治療できる選択肢が加わりました。塗った部分に反応を起こして病変を改善していく薬です。
塗布後に、赤み、水ぶくれ、かさぶた、かゆみ、ひりつき、痛みなどが出ることがあります。当院では、病変の数や部位、年齢などをみながら、適応を判断いたします。
●日常生活での注意点
みずいぼがあっても、日常生活を過度に制限する必要はありませんが、感染を広げないために、
・患部をかきこわさない
・タオルや浮き輪などの共用を避ける
・皮膚の乾燥が強い場合は保湿を行う
といった点が大切です。
ご相談ください
当院では、経過観察、摘除、外用治療を含め、
お子さまの負担やご家族のご希望もふまえて治療方針をご提案いたします。
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