「ざ瘡(ざそう)」とは、医学的な正式名称で、一般的にはニキビと呼ばれています。
皮脂腺が活発になることや毛穴の詰まり、皮膚常在菌(アクネ菌など)の増殖が関わり、顔や背中、胸元などにできる慢性の炎症性疾患です。
ほとんどの人が思春期に経験しますが、大人になってからも、生活習慣やホルモンバランスの乱れによって繰り返すことがあります。
放置すると、赤みが長引いたり、クレーターのような ニキビ跡(瘢痕)が残ることもあるため、早期の適切な治療が大切です。
● 治療
【1】外用薬(ぬり薬)
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アダパレンゲル(ディフェリン)
毛穴の詰まりを改善し、新たなニキビの予防に有効です。 -
過酸化ベンゾイル(ベピオゲルなど)
皮脂の中の菌を殺菌し、炎症を抑える働きがあります。 -
抗菌薬外用(クリンダマイシンなど)
炎症が強いときに使用しますが、耐性菌のリスクがあるため長期使用は避けます。
【2】内服薬(のみ薬)
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抗菌薬(ドキシサイクリン、ミノサイクリンなど)
中等症〜重症のニキビに用います。 -
漢方薬(荊芥連翹湯、十味敗毒湯など)
他の治療で効果が乏しい場合など、選択肢のひとつとして提案しています。
【3】寛解維持療法
炎症が落ち着いた後も、再発予防のために塗り薬による治療を継続します。特にアダパレンや過酸化ベンゾイルは、長期的にニキビのできにくい肌づくりに有効です。

ざ瘡(にきび)

●ニキビ跡を残さないために
— 早めの治療がカギです —
ニキビは自然に治ることもありますが、放置すると炎症が悪化し、赤みやへこみが「ニキビ跡(瘢痕)」として残ることがあります。
💡 こんなお悩みがあれば、ぜひ早めにご相談ください
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何度も同じところにニキビができる
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触ると痛い、赤くはれている
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ニキビ痕が残るのが心配
「あと少しだけ様子を見よう」より、「今なら治せるかも」で受診を!
当院では、無理なく続けられるニキビ治療をご提案しています。
ご相談ください
ニキビにお困りの方は、お気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。