top of page

● ウイルス性疣贅とは?

 

いわゆる「いぼ」の中でも、ウイルス性疣贅はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスの感染によって起こる良性の皮膚腫瘍です。手足にできることが多く、子どもから大人まで幅広い年齢層に見られます。

いぼの種類にはさまざまありますが、皮膚科でよくみられるのは以下のようなタイプです。

  • 尋常性疣贅:指や手の甲などにできる、表面がザラザラしたいぼ

  • 足底疣贅:足の裏にでき、歩くと痛みを感じることがあります

  • モザイク疣贅:足底に広がってできたいぼの集合体

  • 爪囲疣贅・爪甲下疣贅:爪の周りや下にできる難治性のいぼ

 

放置すると数が増えたり、人にうつったりする可能性があるため、早めの受診がおすすめです。

● 診断

多くの場合は視診(見た目)で診断可能ですが、必要に応じてダーモスコピーという拡大鏡や、病理検査を行うこともあります。他の皮膚疾患(タコや魚の目、脂漏性角化症など)との鑑別も重要です。​​

image.png

ウイルス性​疣贅(いぼ)

image.png

● 治療方法

ウイルス性疣贅にはウイルスを根本から排除する薬はなく、局所的な治療が中心となります。いくつかの治療法を組み合わせて治療を進めることもあります。

■ 液体窒素療法(第一選択)

  • −196℃の液体窒素でいぼを凍結し、ウイルスを破壊します

  • 1〜2週間ごとの通院が必要です

  • 痛みや水ぶくれ、色素沈着を伴うことがあります

■ スピール膏(サリチル酸)貼付

  • ご自宅で可能な貼り薬治療

  • 皮膚をやわらかくします

■ ヨクイニン内服(漢方薬)

  • 体の中から免疫力を高め、いぼの改善を促します

  • 通院頻度が少なくて済むため、忙しい方にも向いています

​​● 予防と注意点

  • ひっかいたり、自分で削ったりするのは悪化の原因になります

 

ご相談ください

いぼの見た目が気になったり、数が増えてきたと感じたら、お気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。

bottom of page