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●手湿疹とは?

手湿疹は、日常的に「手荒れ」とも呼ばれ、水仕事や刺激物への接触により手にかゆみや赤み、ひび割れなどの症状が出る慢性的な湿疹です。

皮膚科で非常に多くみられる疾患で、特に家事や育児、美容師、看護師など水や洗剤に触れる機会の多い方に多く発症します。

● 主な原因

 

手湿疹の原因には次のようなものがあります:

  • 刺激性接触皮膚炎(最も多い):洗剤・消毒剤・水などによる繰り返しの刺激

  • アレルギー性接触皮膚炎:ゴム手袋、金属、化粧品など特定の物質に対するアレルギー反応

  • アトピー素因:もともと皮膚のバリア機能が弱い方に多くみられます

● 症状のタイプ

 

手湿疹は症状によりいくつかのタイプに分けられます:

  • 乾燥・亀裂型:冬に悪化しやすく、皮膚が乾燥しひび割れが生じます

  • 水疱型(汗疱型):かゆみを伴う小さな水ぶくれができ、繰り返します

  • 角化型:手のひらがごわごわと厚くなり、ひび割れを伴うこともあります

  • 貨幣状型:円形のかゆみの強い湿疹が手の甲にみられます

  • 進行性指掌角皮症:指先から乾燥が進み、指紋が見えなくなることもあります

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手湿疹

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● 治療について

治療は以下のような内容で構成されます:

  • 外用薬(ステロイドや保湿剤)の使用

  • 内服治療(抗ヒスタミン薬など)

  • 光線治療

  • 刺激物・アレルゲンの回避(例:綿手袋の使用、ゴム手袋の見直し)

また金属アレルギーの関与が疑われる場合は、パッチテストなどを行うこともあります。

● 日常生活での注意点

 

手湿疹の予防・再発防止には日々のスキンケアと対策が重要です。

  • 水仕事の際は手袋を重ねて使用(綿手袋+ゴム手袋)

  • 手洗い後はすぐに保湿

  • 刺激の少ない石けんを使用

  • 寒冷期は特に保湿をこまめに

 

ご相談ください

手湿疹にお困りの方は、お気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。

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