●帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となる「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が、長年体内に潜んでいたものが、免疫力の低下などをきっかけに再び活動を始めることで発症する病気です。
皮膚に赤みや小さな水ぶくれが帯状にあらわれ、ピリピリ・ズキズキするような強い痛みを伴うのが特徴です。
●こんな症状があれば要注意
-
皮膚にチクチクするような違和感や痛みが数日続く
-
片側の体に帯状に赤い発疹や水ぶくれができた
-
発熱や頭痛、だるさを伴うことがある
-
顔に症状が出た場合は、目の痛みや耳の症状(耳鳴り・めまい)が出ることも
早めの治療開始が、痛みや後遺症を防ぐカギになります。

帯状疱疹

●診断と検査
通常は、皮膚の見た目や痛みの場所で診断が可能です。
必要に応じて、ウイルスを検出する迅速検査(イムノクロマト法)を行うこともあります。
●治療について
帯状疱疹は、抗ウイルス薬の早期投与が基本です。
治療開始は発症からできるだけ早いほど効果的です。できれば5日以内の受診をおすすめします。
また、皮膚症状が重い場合や、目や耳に症状が出た場合は、早急に眼科・耳鼻科との連携治療が必要です。
●帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?
皮膚が治ったあとも痛みだけが長く続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という合併症が起こることがあります。
特に高齢者ではリスクが高く、痛みの治療には専門的な対応が必要になる場合もあります。
当院では、痛みのコントロールにも力を入れ、必要に応じて専門機関と連携して対応しています。
●帯状疱疹はうつる?
帯状疱疹のウイルスは、水ぼうそうにかかったことがない人にうつると水ぼうそうとして発症することがあります。
そのため、発疹が出ている間は、特に小さなお子様や妊婦さんとの接触を避ける必要があります。
皮膚症状がすべてかさぶたになれば、感染力はほぼなくなります。
●帯状疱疹ワクチンについて
現在、帯状疱疹予防のためのワクチン接種が推奨されています。
帯状疱疹や神経痛を防ぐ効果が期待されています。
詳しくは当院にてご相談ください。
ご相談ください
痛みを伴うぶつぶつができたり、帯状疱疹が心配な場合は、お気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた治療法をご提案いたします。